施設システム運用の全体最適化をめざして!

2023.03.03

Profile

取締役 営業部 部長 三木 英治

学生時代、スキーノルディックコンバインド(スキージャンプ、クロスカントリー)の全日本強化選手として活躍、1994年大学卒業後、アパレル関係の営業を経験し、2001年グッドフェローズに入社。営業部へ配属され数々の集客施設様へのシステム導入を経験。その後、営業企画部を経て現在は取締役 営業部 部長

個別最適化から全体最適化という考えを当社システム観点でお話しさせていただきます。

今までの全体最適化

当社の発足はチケット発券システム「券作くん」の製造、販売からでした。

「券作くん」はレジャー施設や博物館など集客施設のチケット販売管理システムとして、幅広く活用していただいていますが、あくまでもチケット販売に特化したシステムであり、チケット販売売上の管理を可能にするものでした。

しかし、施設全体で考えると、チケット販売以外にも多くの運用、売上管理が行われています。
入場だけでも団体客や年間パスポート会員などの特殊運用があり、施設内ではレストランや物販、その他コンテンツの販売、テナント管理があります。

そこで当社は、これらの各部門の運用で使用されているシステムが、連携を行うことで一元化を可能にする「パッケージシステム」の開発を行い、各部門での個別最適化から施設の全体最適化を推し進めてきました。

これからの全体最適化

スマートフォンの普及により、インターネットがより身近なものとなった今、チケットの販売方法にも変化が起こりました。
チケットの電子化です。

現在では、Webで気軽にチケットの事前予約や購入を行い、電子チケットを手に入れる仕組みが多くの人に浸透しており、多くの施設でも、ゲスト(施設のお客様)と施設の双方にメリットを与えるものとされています。

施設システムの全体最適化が、現地での紙チケット購入からWebでの事前電子チケット購入へと範囲が広がっていきました。

当社では2010年にWebチケット販売サービス「Webket」を開始しています。
QRコードを利用した電子チケットは、窓口受付や券売機で紙チケットに交換して入場する方法や、窓口に寄らずに直接入場を行うダイレクトインといった運用方法が生まれ、ゲストに利便性の向上をもたらしました。

施設でも窓口受付での混雑回避を図ることや、事前にある程度の売上が分かるため、当日の来場者予測がしやすくなるなどのメリットがありました。

しかし、それに伴い、デメリットも浮上します。
OTA(エージェント)も電子チケットを取り扱うようになり、各チケットの着券処理がQR読込、スワイプ消込、管理サイト着券処理など多様化してしまいました。
施設側はそれに合わせて運用していくしかなく、業務は最適化とは逆に煩雑化してしまいました。

当社は全体最適化を図るため、2015年にチケット流通プラットフォーム「チケットHUB」事業を開始し、プラットフォームをOTAに公開しました。

これにより、各社バラバラだった電子チケットを「チケットHUB」を経由することで、当社で作られるQRコードの電子チケットに統一化でき、また精算業務の一元化を実現するなど全体最適化を可能にしました。

現在「Webket」では、入場チケットだけでなく、レストランの座席、レンタル商品の予約販売のサービスを行っています。
(オプション機能「レンタル商品予約販売・受付サービス」)

ゲストが施設を訪れる際、事前に施設の情報を取得し、入場チケットを購入し、さらに座席やレンタル予約を行い、当日はそれらを受け取るだけといった便利なサービス提供を行うことができるシステムです。

当社のシステムが次に向かう全体最適化は、そういったインターネットと施設の連携されたサービスの提供、OMO「Online Merges with Offline」を行うことだと考えています。

ゲストの利便性を高めるサービスができ、施設の業務を省力化することができる。
そんな全体最適化の提供こそが当社の使命だと考えています。