スキー場ICオートゲートの現状と今後の広がり

2021.07.29

Profile

取締役 営業部 部長 三木 英治

1994年大学卒業後、アパレル関係の営業を経験し、2001年グッドフェローズに入社、営業部へ配属され数々の集客施設様へのシステム導入を経験、その後、営業企画部を経て現在は取締役 営業部 部長

これまでのゲート導入経緯

およそ30年前のバブル期、スキー場のオートゲートが注目された時代がありました。
日本の大手メーカーもスキー場市場に参入し、多くのスキー場でオートゲート化が進みました。

オートゲート導入によるメリットは、不正防止、さらに数社乗入れのスキー場ではゲート通過のカウント数により、共通券の正確な売上分配がシステム化されるという効果がありました。

しかし、初期導入費用、さらにはシステムの保守コストが大きく、バブル崩壊後は過大な投資とランニングコストがスキー場の経営負担となり、オートゲートも減少していきました。

再び注目されるオートゲート

この数年、再びオートゲートシステムが注目されています。
ゲートのコストが下がってきたこともありますが、それに加えて人手不足により、オートメーションによる省力化が期待されています。

当社グッドフェローズは、WebketというWebチケット販売サービスを提供しています。
オートゲートとWebketを連携することにより、従来の窓口でのチケット販売が主体の運用ではなく、Web販売中心のシステムを実現し、スキー場様が求めている省力化のお手伝いができると考えております。

ダイレクトインや無人チケット交換機で省力化を実現

当社は、5年前からSKIDATA社のオートゲートとグッドフェローズのシステムとを連携させた、オートゲートシステムの運用を開始しております。チケット販売窓口に寄らずに、直接オートゲートへのダイレクトインが可能になる仕組みです。

  • オートゲートの利用には専用のICカードが必要です。
    Webでチケット購入をされたお客様も、最初はICカードへの交換が必要です。
    専用の自動販売・交換機により、窓口に並ばずにICカードへの交換を行っていただけます。
  • ICカードはチャージをすることで何度でも使用が可能です。
    Webketでチケットをご購入いただければ、お客様自身がWeb上でICカードへのチャージを行うことが可能です。現地ではそのままオートゲートへのダイレクトインができます。

窓口に並んでチケットの購入や交換を行うといった手間が省けるので、施設様の省力化になるだけでなく、お客様の利便性向上にもつながります。

今後の展望

今後も、単独スキー場での集客や、地域やグループによる共通券販売によって可能となる共同マーケティングでの集客方法の観点から、施設様の省力化と、お客様の利便性と満足度を向上させ再来場いただくためのさらなるサービスをシステムで実現していく必要があると考えています。

例えば、複数のスキー場をまたいだ共通券は、オートゲートシステムであればお客様が通過されたゲートを確認できるので正確な収益配分を行うことができ、施設様の業務も効率化できます。

Webによる事前購入の比率が上がれば、来場予測にもつながります。データを活用し、人員配置やプロモーションに活かせるサービスも実現していきたいと考えています。

昨年からの新型コロナウィルス感染拡大防止のため、イベントの中止や営業休止など、施設様に大きな影響が出ています。
この状況が早期に終息し、通常営業に戻る事を心よりお祈りいたします。