チケット流通プラットフォームサービス(チケットHUB)について

2023.09.14

Profile

取締役(CS部・開発部管掌) 吉津 宗吾

2000年に合同会社ユー・エス・ジェイに入社し、パークシステムの導入に従事。一度会社を離れ、多数の会社でシステム構築の事業を担当。2015年に再度株式会社ユー・エス・ジェイへ入社、新POS、ゲート導入に携わった後、2016年にシステム情報室 室長として従事。2019年より株式会社グッドフェローズへ入社し、現職は取締役 (CS部・開発部管掌)。

コロナも落ち着いてきて、弊社のお客様である集客施設様にも利用者が戻ってきており、集客施設様によってはコロナ前と変わらない、もしくは日によってはコロナ前より伸びているという話も聞いています。
おそらく、全国、いや、全世界の人々の集客施設に行きたい、遊びたいという抑えていた欲求が開放された反動だと思います。

また、コロナ禍での巣ごもり需要もあり、ECサイトや外食宅配サービスの利用のハードルが下がり、誰もが色んなものをネットで購入することに抵抗がなくなり、チケットも同様に現地で買うのではなく、事前に購入し、ダイレクトに入場するというのが自然の流れになってきていると感じています。

弊社が提供させていただいている、チケット流通プラットフォームサービス(チケットHUB)チケット販売Webサービス(Webket)も利用がどんどん伸び、チケットの流通枚数も上がってきており、サービス利用料売上が当社全体売上の約30%を占める見込みとなり、ようやく、パッケージ導入ビジネスと双璧をなすような重要なセグメントとなりつつあります。

少し話は変わりますが、ご存知の通り、グッドフェローズは約30年前にスキー場の方々と共に、チケット発券システム(券作くん)を作り上げたところから始まります。
それ以降、施設の現場の皆さまより数々のご意見・ご要望をいただき、それを反映する形で券作くんを成長させていき、パッケージの成長と共に企業も成長してきております。
その後、ゲート自動連携、入退場管理機能(WEB de Monitor)、団体予約システム(YOYAQueen)などのパッケージを開発し、ラインナップを拡張しております。

10年ほど前に社長の磯部がチケット販売に関連する事業として、それまでのパッケージビジネスと一線を画したチケットHUB、Webketというビジネスを立ち上げました。
弊社としては初めてのインターネット上のサービス提供であり、一般コンシューマ向けのサービスでもありました。また、売上もサービス利用料としてご負担いただくことにしました。

このチケットHUB、Webketも毎年のように機能追加を行っています。
オープン券の販売から日時指定券の販売、共通券の販売、ユーザーインターフェースの改善などです。

ただ、機能を改善し使いやすくなっていく一方、ご利用施設様の増加、販売チャネルの増加、ご利用者の増加、券作くんとのプログラム枠の共有など非機能要件などが影響し、アクセスが集中した時にどうしてもタイムアウトが発生し、Webサイトでチケット購入が出来ない、また、連動している券作くんが正常に稼働しないなどの障害が発生しました。

その結果、多くのお客様、施設の方々にご迷惑をお掛けしました。
改めてお詫び申し上げます。

その対策として、下記対応を順次実施してきました。

  • ハード構成(AWS)の抜本的な見直し-メモリ、サーバー増強
  • GW、春休み、夏休み、シルバーウイークなど繁忙期前の臨機応変な環境見直し
  • 繁忙期や連休などのシステム監視の強化
  • 急なアクセス増加に対応するために仮想待合室(Queue-it)の導入

これらの対策の甲斐もあり、今年のGW・夏休みはなんとか無事乗り切ることが出来ました。
ただ、リリース後に障害が発生することもあり、まだまだ完璧ではないと考えております。

券作くんの障害はリリースタイミング等に発生する可能性が高く、特定の施設様への影響でした。
当たり前のことにはなりますが、チケットHUBの場合、多くのお客様、施設様、チャネル様に同時にご迷惑をお掛けすることになります。

この点が他のパッケージビジネスと大きく異なる点です。落ち着いてきた今だからこそ、気を抜かずに、より一層の改善を進めたいと考えております。

また、現在、大阪万博のチケット販売関連サービスを開発しておりますが、膨大なチケットの量であり、そこで培った経験もチケットHUBのサービスレベル向上に活かせればと思っております。

引き続き、チケットHUB、Webketをよろしくお願い致します。