マル券くんにありがたき高評価

2023.03.29

Profile

代表取締役社長 磯部 昌美

1990年スキー場のリフト券発券システム「券作くん」を開発し導入。1991年に株式会社グッドフェローズを創業。

今冬、リフト券販売やレストラン食券販売で大活躍の「マル券くん」の省人運用効果に高い評価を頂きました。

「マル券くん」とは

「マル券くん」とは、当社製のマルチペイメント自動券売機向けアプリケーションソフトウェアの愛称です。

NECマグナス社製自動券売機の筐体に当社が長年バージョンアップを続けてきた主力製品の窓口発券POS「券作くん」のソフトウェアを移植しました。

従来の自動券売機と比較しても、支払い精算に現金が使えるだけでなく、マルチペイメントと謳うように、クレジットカードや電子マネー、QRペイと現在普及している決済手段のほとんどが使えるようになっています。

そして、クーポン券を使った商品販売や割引きも可能となっている為、人が接客対応する発券窓口でないと対応できなかった様々な販売プロモーション施策を、自動券売機で無人対応できるようになっています。

自動券売機は、切符売り場や食堂で現金精算、定価販売のみが可能な融通のきかない機械というのは、今や過去の話となりました。

券作くんに実装されていた様々な機能のうち約75%程度がマル券くんに移植された為、クーポン券による金券精算対応や割引きキャンペーン対応も、簡単に実現できます。

もちろん「Webket」や「チケットHUB」に接続したセラー(チケット販売事業者)で購入したQRコード付きチケットで入場券(硬券)への交換発券、引取りピックアップも可能となっています。

ある施設様では有人窓口の数を2割まで減らして人員削減に成功しているケースもあります。

自動券売機に設置するクレジットカード精算等のマルチペイメント対応ユニットは、電子マネーの種別ごとに決まった検定を受けなくてはなりません。機関検定は、時間も費用もかかる為大きな開発投資を必要としますが、ようやく機能の充実した使い勝手の良い、安定した自動券売機として普及段階に到達しました。

「マル券くん」は、自動券売機ではありますが現金精算機能を外した「マル券くんキャッシュレス」という低コストバージョンもあります。

近年、PayPayなどのQRペイやSuica等電子マネー精算が当たり前になって来た為、自動券売機なのに現金精算は不要という要望を多く頂いてきています。

「マル券くん」自動券売機を3台並べて1台だけは現金対応版とするが、他の2台は「キャッシュレスマル券くん」を導入するというような使い分けする施設様も増えて来ています。

今後は、個券クーポン割引きや会員カード向け特別価格対応やポイント付加・精算など、窓口対応でしかできなかったプロモーション施策機能も更に追加、バージョンアップを続ける計画です。

「券作くん」の無人運転サブシステムとして

実は、「マル券くん」が従来の自動券売機と大きく異なる点がもう一つあります。

それは、販売券種等の商品マスター登録は「券作くん」のマスター登録機能を利用して実施するという事です。
そうです、「券作くん」の無人運転サブシステムとなっているのです。

券売機のモニターに向かってマスター登録作業をするという事はありません。
「券作くん」マスターPC機の画面に向かって、券種マスターやペイメントマスター等の登録処理を行います。

Webチケットストアの「Webket」へのマスター登録や、チケット流通プラットフォームの「チケットHUB」も、券作くんマスター登録機能を利用しますので、券作くんマスター機は、

  1. 券作くん窓口チケット販売
  2. マル券くん自動券売機販売
  3. Webketチケットネット販売
  4. チケットHUB接続セラー販売

すべてのマスターコントローラーという位置づけとなっています。

これにより、すべてのチケット販売ルートのトータルコントロールが実現しますし、「券作くん」の充実した帳表に各ルート、チャネルでの販売実績集計が実現します。

コロナ禍が終息方向に向かい施設にたくさんのゲストが戻りつつありますが、多数の施設様が従業員の採用に苦戦しています。
有人窓口と変わりないサービス提供が可能な「マル券くん」導入で、省人・無人運営を実現して運営コスト削減を支援させて頂きたいと考えています。

窓口受付に代わる自動券売機

現金精算のみの従来型の自動券売機と発券窓口での人手対応を比較すると、やはり窓口で人手対応する方が圧倒的に速いと言われていましたが、Web購入のチケットの引き取り発券や、電子マネーやQRペイでの瞬速決済のお陰で、今や自動券売機の方がより多数のゲストにチケット販売が可能になっている施設様も現れています。

改めて観察して原因分析してみると、窓口では「いらっしゃいませ」に始まって様々な接客トークが続けられ、ゲストもちょっとした事を質問してトランザクション(処理)タイムが長く伸びる傾向にありましたが、自動券売機とは会話がない為、トランザクションタイムの短縮化が実現していました。

初期のバージョンでは、ゲストのチケット購入精算が完了する毎に、「ありがとうございました」と合成音声を流していましたが、あるユーザー様から現金精算以外は釣り銭の取り忘れ懸念もない為、音声をストップするようご要望を受け、改修対応させて頂いたところ、更にトランザクションタイムは短くなりました。

ソフトウェアメーカーとして、最高レベルの自動券売機開発を目指してはいましたが、まさか(人)オペレータ対応を上回るスピード処理が実現するとまでは想像していませんでした。

「マル券くん」は、もうすぐ開発販売開始以来3年になり出荷台数も三桁の大台を超えました。

更なるバージョンアップを継続してまいりますので、「マル券くん」によって実現できる各種施策チケットの省人・無人販売機能にご期待下さい。