大阪万博の入場券販売関連サービス~PartⅠ~

2022.10.26

既にご存知の方もおられるかもしれませんが、この度、興行系のチケット販売に長けているぴあ株式会社、JTBの子会社であり、団体旅行などのノウハウをお持ちの株式会社JTBコミュニケーションデザイン(JCD)、そして集客施設の入場券販売~入場管理のノウハウを持っているグッドフェローズ、この3社の共同事業体(JV)として大阪万博の「入場券販売関連サービス」を受注し、サービスを提供することとなりました。

本プロジェクトは想定来場者数は2,800万人を超える規模になり、例えばディズニーランドとディズニーシーを合わせた年間入場者数に匹敵します。そうイメージすると利用者(チケット購入者・パビリオン予約者)数もかなり多く、データ量も膨大になることはご理解いただけるかと思います。
また、その入場者数を約半年間で受け入れる万博側も相当な準備が必要であるということは想像に難くないです。
それに関連して、既に交通手段が大きな話題として取りざたされています。
東京オリンピックやパラリンピックとはまた異なる大きな課題を抱えているのも現実です。

施設(万博)の話はこれ位にして、話題をシステム開発・導入に向けてみましょう。

本プロジェクトはとても難易度が高い理由はデータ量だけではなく、下記の4点が主な理由として挙げられます。

  • サービス提供会社が共同事業体(JV)である。
  • 既存の施設ではない。
  • 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会が一般企業ではない。
  • システムが複雑である。

まず、共同企業体という部分ですが、今回のスキームでは大きく分けるとぴあ社がブラウザでのフロント側のシステム開発を担い、弊社はTicketHUBをベースにしたチケット流通プラットフォームを提供し、券作くんを中心としたチケット販売管理サービスを構築する。
JCD社は主に団体旅行に関するノウハウを提供する。
という風に役割自体は明確に分かれています。

しかし、各企業にはそれぞれ固有の文化があります。そのため、要件定義や画面フローひとつとっても記載の方法・粒度などが異なりますし、システムの考え方も興業向けと一般施設向けで大きく異なります。

現在、要件定義ではその調整にも苦慮しながら、進めている状況です。
次に“既存の施設ではない“という点ですが、既に存在している施設ですと既に業務が固まっているので、Fit&Gapから始められるのですが、業務自体がないため、過去の集客施設の経験をベースにJV側より想定業務フローの提案をしながら進める必要があります。

“公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会が一般企業ではない“という点についてです。協会は出向者を中心に構成されています。
そのため、プロジェクトメンバーの方々は出向元企業が持っている文化や考え方に影響されることになります。そういう事もあってか、まだ、お互いに気を遣っているように見受けられます。

ユー・エス・ジェイ在籍時も出向者と中途採用者が入り乱れており、当時は人種のるつぼと言っていたものです。
ただ、最初はそうですが、日を追うごとにベクトルや団結心が芽生え、パークオープン時には本当の意味でのワンチームになっていました。

本プロジェクトも徐々にではありますが、協会内・JV内・協会とJV間での距離も縮まってきているというのも実感しています。

最後に“システムが複雑である“ですが、詳細は記載できませんが、並ばなくて良い万博を目指すということで入場予約・パビリオン予約が必要となり、整合性を取るためにさらにそれぞれを紐づけることも必須となっています。

今まで実施されたことのない初めての仕組み(仕掛け)が数多くあり、システム仕様という観点でも非常にチャレンジングなプロジェクトだと考えています。

2023年頃のチケット販売をスムーズに行い、2025年開催時に皆さまに喜んでいただけるようなシステム導入に尽力しようと改めて決意を固めています。