33期目のありがたき

2022.09.30

Profile

代表取締役社長 磯部 昌美

1990年スキー場のリフト券発券システム「券作くん」を開発し導入。1991年に株式会社グッドフェローズを創業。

2022年8月31日で32期が締まり、9月1日より33期が始まりました。
学生の新学期と同じで、いつも深呼吸をしてどんな一年が待ち受けているだろうと夢が膨らみます。

正直、会社を起ち上げて事業を開始した時は、先の見通しもないし、失敗はするまいとの思いはあっても30年以上も会社が続くかどうかなんて考える暇はありませんでした。
ただ、無我夢中で目の前に見える製品作りやプロジェクトの難題に食らいついて一つずつ解決していく中で、いつの間にか年月が過ぎてきたというのが実感です。

31期(2020年9月〜2021年8月)は、創業以来初めて赤字決算に陥り厳しい期でした。チケット施設はコロナ禍の緊急事態宣言下で営業制限となり、鉄道やホテル系の大型施設は、投資を先延ばしにしたりして予想以上に売上が延びず、損益分岐点を超える事はできませんでした。
32期は、何とか黒字決算に軌道修正できてホッとしています。

1990年にスキー場にリフト券発券システムのニーズがある事を知り、当時ようやく出始めたPC98とラベルプリンターで使い勝手の良い発券POSシステムができれば、一つビジネスを起こせるかも知れないという思いに駆られて走り続けてきたらいつの間に30年が過ぎていました。

30年前にも自動券売機はありましたが、食券売機など定価のチケットの販売だけの機能で、施設運営に必要とされている割引券や売掛け販売や送客手数料支払い等の集客施策(プロモーション)に対応できるチケッティングPOSシステムはありませんでした。
そこで、そういう要求に対応できる窓口発券POSシステムを開発して施設運営に役立てて貰おうというのがスタートでした。その時命名した「券作くん」という窓口発券POSシステムは、今でもVer.28.xx.xxとして進化を続けています。

大型スキー場には、センターハウスという中核施設があり、スキーレンタルショップやスキースクール、レストランやスーベニアショップ(土産物店)も揃っていてゲストサービスが充実しています。
それらのサービスもPOSシステムで支え、RE・SO・NETという統合管理システムも開発提供してきました。

年間パスポート管理の為のPointClubという会員管理システムも開発しました。
その他、入退場ゲートシステムや自動券売機連携システムなどチケット施設に必要なICTツールは多数開発提供して来ました。

10年前には、施設ホームページに設置するWebチケットストアシステムWebketもサービス提供を開始し、それは、チケットHUBというチケット流通プラットフォームに発展し、パッケージシステム開発ベンダーからサービスプロバイダーにステップアップしてきました。

30年を超える歴史の中で、GFみずからのアイデンティティも、システムプロバイダーからICTプラットフォーマー、そしてICTマーケティングパートナーへとCI(コーポレート・アイデンティフィケーション)の再定義を重ねて来ました。

ICTマーケティングパートナーとなって目指したいと考えたのは、ただICT技術でチケット業務を支えたり、WebketやチケットHUBでチケット流通のお手伝いをするだけでなく、蓄積されたデータを分析し、マーケティング仮説を立て、検証し、新たに最適なプロモーション施策などを開発して施設の収益アップ(レベニューマネジメント)に貢献したいという思いからでした。

まだまだ、目標には道半ばですが、グッドフェローズメンバーも100名近くになって来ましたので更に技術とサービス力を磨き強化してチケット施設様に信頼されるICTマーケティングパートナーとなって行きたいと考えています。

33年の長きに渡りご愛顧頂いてきました施設様、ビジネスパートナー様、GFメンバーや家族には心からありがたいと感謝しております。