【導入事例】ジョルダン様「チケットHUB®」チケット販売業者様(セラー)接続

2023.05.01

今回は、ジョルダン様へチケット販売業者(以下:セラー)の「チケットHUB」接続について、お話を伺いました。

チケットHUB®とは
集客施設様とセラー様を結ぶチケット流通プラットフォームです。
Web API接続により、プラットフォーム上でのチケット流通が可能となり、チケット販売の幅を広げます。
ジョルダン株式会社
1979年12月に設立。乗換案内を中心とするソフトウェア開発や携帯コンテンツ事業を軸に、旅行業などのビジネスを展開し組み合わせることで、「移動に関する No.1 ICT カンパニー」としての地位を確立することを目指しています。
主要サービスである「乗換案内」のスマートフォンアプリは累計 4,000 万ダウンロードを越え、近年ではMaaSビジネスを積極的に展開しています。
チケットHUB連携により「ジョルダンクーポン」を軸にAlipayミニアプリ、MaaSチケット販売を拡大中。

「チケットHUB」導入事例インタビュー

ジョルダン株式会社
営業本部 マネージャー 後藤 信彦 様

2008年ジョルダンに中途入社。トラベル事業部で旅行関連コンテンツとして宿泊予約やクーポンサービスを担当。
2015年事業化に向けて「ジョルダンクーポン」を立ち上げ。
2022年10月より現職。MaaS事業でも施設関連を担当。

ジョルダンクーポンの電子チケットの壁

ジョルダンクーポンでは、もともと乗換案内サービスをご利用いただいているユーザーに対し、より便利にご利用いただくために電子クーポンのサービスを提供していました。これは、スマートフォンでクーポン画面を提示すると割引を受けられるサービスで、当時施設の方は目視で画面の確認を行っていました。
その後、電子クーポンの利用が少しずつ増えてきたこともあり、更に利便性のあるサービスの導入を考えるようになりました。

時代の変化もあり電子チケットが増加している中、2018年3月に弊社でも自社開発による電子チケットの事前販売を始めました。そこで壁になったのが、「またチケットの種類が増えるのか」という施設様の声でした。

施設様にとっては、チケットの種類が増えると入場ゲートでチケット毎に様々な着券オペレーション方法が発生してしまったり、それぞれの事業者ごとの対応の異なる精算が必要になるなど、業務が複雑化し現場の課題になる事が非常に多いとのことでした。

GFとの出会い

そんな折、とあるスキー場運営の施設様から「チケットHUB」について教えていただいたのが、グッドフェローズ社を知るきっかけでした。

きっかけはスキー場でしたが、色々調べていくうちに、グッドフェローズ社が集客施設のチケット関連のシステム全般を手掛けられていることがわかり、インフラ周りを含めたチケット販売全般のノウハウが蓄積されていると感じました。

その後やり取りをさせていただく中で、グッドフェローズ社の「次はこういったものが必要になるだろう」という、新しいことをどんどんやっていこうとするスタンスを面白いと感じ、何かお付き合いができないかと考えるようになりました。

「チケットHUB」導入の経緯

最初の構想はチケットの事前販売ではなく、グッドフェローズ社ですでに仕組みができていた「券作くん(チケッティング管理システム)」で生成した割引券用QRコードを弊社の電子クーポンに付け、複数の施設様のチケット販売窓口での決済時にQRコードを読み取ることで割引を行う、といったものでした。

しかし、「チケットHUB」なら事前販売チケットも、着券オペレーションがQRコードで統一され、精算業務も一元管理できます。そうなれば施設様の課題が解消されますので、弊社でも導入できないかと考えるようになりました。

ただ、そうは考えても直ぐにとはいきませんでした。
というのは、弊社も自社開発を行っている企業なので、他会社のシステムで事業を行うことについて社内に若干の抵抗感もあり、「チケットHUB」導入の説得には1年ほどかかりました。

「チケットHUB」を導入してみて

「チケットHUB」には2019年8月から繋がせていただいていますが、初めの頃は繋いでいただく施設数を増やすのもなかなか波に乗れないといった感じで、正直なところすぐに売り上げに結びついたわけではありませんでした。

導入から半年ほどでコロナ禍となってしまい、きちんとした売上データの推移がわかりづらいのですが、その後少しずつ施設様でも「チケットHUB」の導入が進んだことで接続施設数が増加しました。それに伴い、直近での売り上げもスタート時の10倍近くになっています。
多くのスキー場様とも繋がせていただいていますし、現在、弊社と繋がっている施設様の1/3くらいは、「チケットHUB」連携によるものです。

また、「チケットHUB」を導入いただいた後に、「やっぱり止めます」という施設様が今まで一つもありません。
施設様の売り上げに貢献できるかは弊社の頑張りどころですが、その中で継続率が100%というのはかなり重要な要素です。
おそらく、「チケットHUB」に繋ぐことで、施設様のリスクや管理上の面倒な部分が軽減されているのだと思われます。継続していただけているというのは導入効果の一つだと考えています。

弊社から施設様へ「チケットHUB」をご紹介したり、導入いただいている施設様へ機能のご説明を行うなど、施設様とのコミュニケーションにも役立っており、色々な意味で「チケットHUB」は重要になってきていると感じます。

今後の方針

中国のAlipayという決済およびライフスタイルサービスがありますが、ジョルダンクーポンはそのサービス内でのチケット販売の仕組みを作っており、「チケットHUB」連携でも今年の年明けから販売を開始しました。

日時指定券の導入も考えています。
今は必ずしも、「コロナ禍だから日時指定のチケットを販売する」ではなく、日時指定券そのもののニーズが増えてきていると感じています。

弊社の強みは、乗換案内という経路検索のサービスです。
現在、MaaSという、公共交通や移動サービスを組み合わせた移動の一元化への取り組みを行っているのですが、そこに施設などのチケットもセットで販売する「共通券」のような事例が今後増えていくと思われます。

グッドフェローズ社は施設様との繋がり方が上手だなと感じています。
今後もジョルダンクーポンを広げて施設様の販促のお手伝いをするとともに、MaaSと施設様の組合せなど、施設様単体だけではなく、様々な事業者様も巻き込んで、グッドフェローズ社と新しいものを作っていきたいと考えています。

ジョルダン様の強みと弊社の強みを合わせてもっと新しい何かを行えればと思います。
この度は貴重なお話をありがとうございました。

導入システムについて

チケットHUB®
様々なチケット施設様と各種トラベルエージェント等オムニチャネルを繋げたチケット流通プラットフォームです。
詳しくはこちら