【導入事例】トレインパーク白山様「券作くん、マル券くん、Webket、ゲート連携システムを導入」

2025.02.26

トレインパーク白山様は、2024年3月よりグッドフェローズのチケット発券システム「券作くん」、マルチペイメント自動券売機「マル券くん」、オンラインチケットストア「Webket」、ゲート連携システムなどをご活用いただいております。
今回、導入経緯や活用方法についてお話を伺いました。

トレインパーク白山
2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸開業に合わせオープンした北陸新幹線をテーマとした施設です。「見て」・「触れて」・「体感する」ことで、北陸新幹線を楽しみながら学ぶことができる施設です。
1F「新幹線学びと体感エリア」では北陸新幹線の部品の実物展示や運転士体験ができる運転シミュレータ(別料金)をご用意。北陸新幹線の技術や歴史を体感しながら学ぶことができます。
3Fは大型複合遊具を設置した全天候対応型の「こどもあそびエリア」。天気を気にすることなく体を使って遊べるエリアとなっています。
4F「新幹線見学エリア」では、隣接するJR西日本の白山総合車両所と連絡通路で結び、専用の見学デッキから新幹線の整備・点検を行う工場の様子がいつでも見学できます。
5F「展望エリア」からは時速200㎞を超える速さで駆け抜ける迫力ある北陸新幹線の走行の様子が見学できます。

トレインパーク白山様
導入事例インタビュー

株式会社岸グリーンサービス 指定管理部所属
トレインパーク白山センター長
小山一徹 様

公共施設の管理運営を行う指定管理者制度で、公共施設の管理運営に携わる。
昨今の指定管理者制度では一般的な公園のみならず、バーベキュー場やキャンプ場、ゴルフ場、農業施設、温浴施設、飲食店など多岐にわたるサービスの提供を求められる中、会社として様々な業務に携わる。
トレインパーク白山の開業時に指定管理者として選定されたことを機に、トレインパーク白山のセンター長として、開業を含む施設運営に従事し現在に至る。

グッドフェローズのシステムについて

新しく北陸新幹線の開通に合わせ「トレインパーク白山」が開業しました。

新幹線の延伸開業ということもあり、初年度は混雑が予想されたため、事前Web販売を活用した混雑緩和など、チケット業務周りをスムーズに行い、お客様に負担の無いシームレスなご案内の実現をグッドフェローズ社へ求めました。

施設内は展望室などの無料エリアと新幹線の運転シミュレーションなどの体験や学びやあそびができる有料エリアに分かれています。

有料エリアのチケット販売は以下です。

  • Web販売(オンラインチケットストア「Webket」)
  • 窓口販売(チケット発券システム「券作くん」1窓口)
  • 自動販売機(マルチペイメント自動券売機「マル券くん」2台)

有料エリアにはゲートを設け、購入いただいたチケットのQRコードをかざして入場します。

事前Webチケット購入について

事前Webチケット購入は、当施設の周辺地域ではまだそれほど浸透していないこともあり、開業当初はWeb購入方法や購入後の利用方法に関するお問い合わせが多く寄せられましたが、時間とともにこれらのお問い合わせは減少しています。

現在ではオンラインストアを活用されるようになってきて、混雑する土日には、多い時で1日の売上の3分の1をWebでの事前購入が占めることもあります。

このように事前Webチケット購入が定着してきたなと実感できるのは、お客様の購入から入場までの導線が非常にスムーズに設計されているからだと考えています。

また、有料エリアには入場人数の上限があるため、学校が夏休み期間中に入る土日の人気時間は前日の午前中にはほぼ売り切れてしまうことがあり、そのため、当日販売分を確保するためにWebでの販売枠を調整する必要が出たほどでした。

しかし、事前に日時を指定して予約購入できる仕組みは、お客様に「せっかく遊びに行っても入場できないかもしれない」という不安を解消し、安心してご来場いただくために大きく役立っていると感じています。

当日チケット販売について

チケット販売の場所には常にスタッフが1人常駐しており、お客様には基本的に券売機での購入をご案内しています。

当施設のチケットは複雑な部分もあり、補足説明が必要になることもありますが、当初の想定以上にスムーズに券売機をご利用いただいています。
というのも、鉄道関連の施設という特性もあり、駅で切符を購入する感覚で抵抗なく利用していただけているようです。

窓口受付は1窓口あり、混雑した時や券売機での取り扱いの無いチケットを販売する際に使用されています。
公共施設という性質から、平日には地域のコミュニティ活動で利用される方々がよく訪れますが、このような場合、手続きや請求書の発行が必要となるため、窓口受付での精算が行われます。

自動化と省人・省力化

Web販売では、お客様が当日のチケット購入で窓口に並ぶ必要がなく、スタッフによる販売対応も不要になります。これにより、お客様の利便性が向上するとともに、スタッフの業務負担が軽減されています。

さらに、券売機を利用した販売では、窓口受付の場合は1窓口につき1名のスタッフが必要ですが、券売機であれば1名のスタッフで2台同時にご案内対応が可能です。また、券売機の利用により、お釣りの間違いなど金銭トラブルを防ぐことにもつながります。

これらの取り組みにより、省人化が実現し人件費を大幅に抑えることができています。

また、チケットは時間指定(プログラム)で自動管理されており、15分ごとの入場管理がオートメーションで行われます。そのため、消込み作業の必要がなく、チケットの在庫や集計データも一元的に管理できるなど、省力化にもなっています。

開業当初よりスタッフも対応に慣れ、現在ではスムーズな入場オペレーションを実現しています。

保守サポート

グッドフェローズ社はパッケージシステムを提供していますが、「用意されたものだけを提供する」といった形式的な対応ではなく、こちらの要望に沿うようなフレキシブルな対応をしていただけると感じています。

問い合わせの際に、電話をしながらリモートでのレクチャーを行ってもらえることもあり、大変助かっています。

今後について

開業初年度は盛況だったこともあり、販促や広告、イベントなどに注力する余裕が十分にありませんでしたが、現在は運営が一定程度落ち着きを見せています。
今後はリピーターを増やすためにも、既存の運用に加え、イベントや付加価値を提供する取り組みを進めていきたいと考えています。

これらのイベントには新しいチケットを制作する必要がありますが、グッドフェローズ社の「券作くん」ではセットチケットやペアチケットなど、柔軟なチケット対応が可能であると感じています。
ただし、複雑すぎるチケットを作成してしまうと、スタッフによる均一なサービス提供に支障をきたす恐れもあります。そのため、グッドフェローズ社と相談しながら、バランスの取れたチケット設計を目指していきたいと考えています。
さらに、リピーターのお客様を視野に入れ、年間パスポートの導入も検討しています。

今後は、さまざまな企画イベントやコラボイベントを実施し、広報活動や広告展開にも力を入れることで、「トレインパーク白山」をさらに盛り上げていきたいと考えています。

券作くんの機能は、白山トレインパーク様の今後の多様な企画に活用いただけると確信しており、さらなる盛り上がりに貢献できるものと自負しております。
記事には掲載しておりませんが、今後のイベント企画について一部構想をお聞かせいただきました。とても楽しそうな企画ばかりで、今から実現が待ち遠しいです。
このたびは、ご協力ありがとうございました。

導入システムについて

券作くん
スキー場、遊園地、水族館など、集客施設様の入場券や利用券を間単に発行できる窓口発券POSのパッケージシステムです。様々なチケット施設様の運用に対応できる汎用性も備えております。
詳しくはこちら
マル券くん
マルチペイメント自動券売機
キャッシュレス決済対応のタッチパネル式券売機です。「券作くん」とデータ連動しているので、チケットの登録や販売実績の集計が楽に行えます。
詳しくはこちら
チケットHUB®
様々なチケット施設様と各種トラベルエージェント等オムニチャネルを繋げたチケット流通プラットフォームです。
詳しくはこちら
Webket®
オンラインチケットストアの仕組みが、短期間で簡単に構築できる集客施設様向けのオンラインサービスです。
詳しくはこちら
GFのシステム連携
チケットの事前販売から入場、退場、売上の一元管理まで、集客施設様の営業管理業務をカバーすることが可能です。
詳しくはこちら