コロナの影響によるチケット販売、入場の方法の変化について

2021.11.12

Profile

取締役(CS部・開発部管掌) 吉津 宗吾

2000年に株式会社ユー・エス・ジェイに入社し、パークシステムの導入に従事。一度会社を離れ、多数の会社でシステム構築の事業を担当。2015年に再度株式会社ユー・エス・ジェイへ入社、新POS、ゲート導入に携わった後、2016年にシステム情報室 室長として従事。2019年より株式会社グッドフェローズへ入社し、現職は取締役 (CS部・開発部管掌)。

前回はコロナ襲来による社会生活の変容や働き方の変容などをお話しましたが、今回は弊社のシステムも大きく関連するチケット販売、入場方法の変化について、少しお話したいと思います。

※前回の記事「コロナ襲来で失ったもの、得たもの」

コロナ禍でのチケットの販売方法の変化

まずはチケットの販売方法が大きく変わってきています。

Webチケット販売

全てではありませんが、多くの集客施設では自社販売サイトや弊社のWebketようなチケット販売専用サイトなどを使用し、Web上でのチケット販売を推進しています。全体のチケット販売数量の50%や70%を目指す施設もあります。

もちろん、以前より販売チャネルを増やして、販売総数を伸ばしたいとか、購入されるお客様の利便性を上げたい、窓口を減らして、人件費を削減したいなどの目的で進められてきましたが、今般のコロナ禍で窓口における対面での接触を出来るだけ減らしたいという意思が強く働いて、一気に広がりつつあるという状況になってきました。

日時指定で入場数をコントロール

また、チケットの種類にも大きく影響を及ぼしています。オープン券から日付指定券へ、日付指定券から日付時間指定券へと移り変わっています。また、オープン券+日付(時間)予約という考え方も出てきています。これらも密を避けるためにゲストの来場自体をコントロールすることで、平準化を図るということが大きな目的です。

混雑時を分散

ただ、これには大きな課題もあります。余りに厳しくすると休日に利用したいお客様がなかなか希望日に利用出来ず、結果として、来場者数が減ってしまうということやブランド離れに繋がる可能性もあります。そのため、平日料金と休日料金という2本立ての料金プランを適用し、お客様が平日を選択するよう誘導する施設もあります。

現時点ではその対策がどこまで誘導効果があるかはわかりませんが、以前のようにインバウンドが増えてくると少しでも安い日のチケットを求めてくる可能性も高くなると考えています。

この日付時間指定のチケットの効果は施設の業態にも大きく影響されます。

例えば、水族館や美術館のように基本はワンウェイの施設であれば、滞在時間も短いため、効果的に働きますが、テーマパークのように広大な敷地に多くのコンテンツがあるような施設では入れ込み時には効果を発揮していますが、滞在時間が長引けば、やはり密になってしまいます。そういう意味ではコンテンツ内やその周辺、レストランやお土産屋でのコントロールも非常に重要になってきます。

コロナ禍での入場方法の変化

次に入場方法ですが、物理ゲートのある施設ではダイレクトイン(窓口に行かず直接入場)を実施する、もしくはゲートを増やす方向で進められています。
Web購入からダイレクトインとなると施設のチケット販売窓口・入場口の運営担当者と直接コンタクトせずに入場がが出来ます。そこまで実現できるとリスクはかなり軽減されることになります。

弊社はパッケージ導入していただいている様々な業態の集客施設に関わらせていただいており、それぞれの施設の方が施設の実情に合わせた運用を懸命に考え、コロナ禍を乗り切ろうとされているのを感じています。
そのような施設の皆さまを少しでもサポートできるように日々努めてまいります。