ITとの共生

2021.09.24

Profile

専務取締役 前川 一博

パナソニックIS社長を経て、2017年株式会社グッドフェローズ専務取締役(現)。2020年4月より株式会社グッドフェローズJTBの代表取締役副社長執行役員(兼)。

日々の感染者数やワクチン接種状況等の情報のみならず、重点エリアでの人流増減の把握等、様々なデータ分析を基にした対策が続けられています。
現在のところ、緊急事態宣言の延長の一方で、行動制限の緩和も前向きに検討されています。
このコロナ禍は人々の行動様式に大きな変化をもたらしていますが、それに加えて時代の変化を加速させるかもしれません。

少し前の時代の話になりますが、1980年代によく用いられた『新人類』という造語があります。
当時、『新人類』は、従来とは異なった感性や価値観・行動規範を持っている(一風変わった)若者世代を指して使われました。
今や隔世の感がありますが、考えてみると現代における『デジタルネイティブ』という言葉に対比させられるのかもしれません。

今の世の中では、インターネット上に様々な情報がアップロードされており、必要なものを瞬時に得ることが出来ます。
デジタルネイティブ世代はこれらの情報を活用し、また、このスピード感を当たり前のものとして育ってきた世代と言えるでしょう。
例えば、ネットでアルバイトの情報を探したり、仕事の契約をスマートフォンで取り交わしたりもしています。

例を挙げるまでもなく、最近はデジタルネイティブ世代を筆頭に、ますます生活とIT(情報技術)が切り離せなくなってきています。
ITはこれから先『前提としてあるもの』になっていくと思われます。
生活の隅々にまでITが浸透しいろいろな分野の身近な夢を実現する、正に『ITを前提とする』社会が世代を超えてどんどん身近になってくるでしょう。
それは私たちの生活を豊かにすると同時に、商品やサービスの提供側と消費者・利用者の関係も大きく変え、企業の在り方をも変えていくでしょう。

未来はどのような社会になっているのかを想像し、その中で弊社がどのような役割を果たしていくべきなのかをしっかり考える。
そこから今やるべきことを考え、実行し、社会に貢献していく。
今を大切にしながら、未来への方向性をしっかりと見出していきたいと思います。