コロナ襲来で失ったもの、得たもの

2021.05.21

Profile

取締役(CS部・開発部管掌) 吉津 宗吾

2000年に株式会社ユー・エス・ジェイに入社し、パークシステムの導入に従事。一度会社を離れ、多数の会社でシステム構築の事業を担当。2015年に再度株式会社ユー・エス・ジェイへ入社、新POS、ゲート導入に携わった後、2016年にシステム情報室 室長として従事。2019年より株式会社グッドフェローズへ入社し、現職は取締役 (CS部・開発部管掌)。

日本にコロナが襲来して1年が過ぎますが、皆さまも体験されておられる通り、日常生活は一変しました。 今回はその中で失ったものと得たものを、改めて見直してみました。

コロナ襲来で失ったもの

当社の主な取引先である、集客施設様に来場されるお客様の数が激減しました。
一旦は全国的に 緊急事態宣言が解除されましたが、一部地域では再度緊急事態宣言が出されており、まだまだ休業・時短要請も続いています。
そんな中、施設様はいつまで休業を続けないといけないのか、また、営業を再開しても、どれ位までお客様を入れて良いものなのか、日々思案されています。

ソーシャルディスタンスという言葉が世の中に浸透しましたが、人が集まれば当然密が生まれます。お客様、従業員の安全を確保しながらの運営という、難しい舵取りを迫られています。

無駄?な飲み会の減少もあります。
私は飲み会が大好きなのですが、世の中にはそうではない方も多いらしく、義理で出ていた飲み会が減ったことを歓迎する声も多く聞かれます。その分こづかいの出費が減ったという話もあります。

コミュニケーション不足も挙げられます。
テレワークの促進に伴い社員同士が会うことが少なくなり、どうしてもコミュニケーションが減っています。
仕事についてはWeb会議、チャット、メールなどで済んでいますが、それ以外のコミュニケーションが減っています。こちらも、出社すると先輩に余計な気を使わないといけないとか、食事等含めて付き合う必要がなくなったので楽になったという意見もあるようです。
ちょっと世知辛い気もしますが、これも時代の流れでしょうか。

社内のイベントが無くなったということも聞かれます。
当社でも全員朝礼を社長からのメッセージ配信に切り替え、また、社員同士でコミュニケーションを図るオープンオフィスも休止しています。会社全体のコミュニケーションが減り、一体感が薄れてきているかもしれません。
そういう意味では幹ではなく、枝単位(課、グループなど)でのコミュニケーションがより一層重要になってきていると感じています。

コロナ襲来で得たもの

一方で、得たものや気付かされたものも色々とあります。

一番に挙げられるのはテレワークの定着でしょう。実際にやってみて、Web会議は意外と使えると感じています。
10年ほど前、テレビ会議は機材も高価で専用線が必要でしたので、監視カメラとTVモニターを組み合わせて疑似TV会議を自作したことがあります。その時はネットワークと仕組みが脆弱で会議がしばしば止まり、当時の社長をイライラさせてしまいました。
現在も、インターネット回線の状況により音が飛んだりしますが、使えないというほどではありません。技術の大きな進歩のおかげで、テレワークが可能となりました。

結果として出張が減り、通勤が減り、オフィス自体を縮小する企業も増え、コスト削減につながっています。
一方、社員にとっても通勤時間が減り、プライベートな時間の増加につながっています。しかし、時短要請もありなかなか余暇を楽しむには選択肢が少ないのも実情です。

他にもリモート飲み会や、ステイホームを快適に過ごすためのアプリや備品の需要が増えています。忘れてはならないのが、ウーバーイーツに代表される食事の宅配ですね。 利用が急速に拡大して事故も多発し、社会問題にもなっています。

失ったもの、得たもの様々ですが、やはり、一日も早く世の中が元に戻り、集客施設様でマスクなしの笑顔で楽しむお客様の姿が見られることを、切に願っています。